払済保険と延長保険
万が一、保険料の支払いが困難になり、保険料を支払わず契約を維持しておきたい場合には、払済保険や延長保険にするという方法があります。
払済保険
払済保険とは、現在加入している生命保険の保険料の払い込みを中止し、その時点の解約返戻金をもとに、保険期間はそのままで保障額の少ない保険に変更することをいいます。今まで付いていた全ての特約は無くなりますが、その時と同じ種類の保険か、一時払いの養老保険に変更することができます。
払済保険のメリットは、予定利率が高かった頃に加入した保険なら、払済保険に変更後も、解約返戻金は年々高い料率で増えていきます。保険金額が少なくなり死亡保障としての価値は低くなるため、将来解約して解約返戻金を活用したい人に向いています。
延長保険
延長保険とは、現在加入している生命保険の保険料の払い込みを中止し、その時の解約返戻金をもとに、元の保険金と同額の定期保険に変更することをいいます。今まで付いていた全ての特約は無くなりますが、保険期間は元の契約よりも短くなるか、長くても元の契約保険期間と同じになり(※1)、満了時に生存給付金が支払われ調整されます。
保険料は払えないけど、短い期間でも同じ保険金額を維持したいという方に向いています。
※1 保険期間は、その時点の解約返戻金を元に計算されます。